- 最近の経済ニュースで注目浴びている話題を知りたい
- ダボス会議の概要を知りたい

ニュースでたまに取り上げられるダボス会議って何?
どんなこと話し合ってるの?

じゃあ今回はダボス会議について紹介するね!
経済ニュースなんかでたまに取り上げられるダボス会議ですが正直どんな会議なのかわかってない人多いですよね?
けれど、今後の世界や日本の経済の動きを知るためにもその動向が注目されています。
そのため内容を把握しておくことで今後の世界の動きを掴むことができます。
- 世界経済フォーラムが主催するダボス会議は「世界規模の課題を話し合う会議」
- 世界経済フォーラムの提言や警鐘は国策から企業活動にまでにも影響を与える
- ダボス会議における日本の活動が期待されている
本記事ではダボス会議が一体どういう会議なのか、そしてどんなことが話し合われているのかを噛み砕いて解説しています。
読むことで、もしかすると有望な投資先が見つかるきっかけになるかもしれませんよ!

ダボス会議とは?
ダボス会議とは「世界経済フォーラム」が主催する年に一度スイスのダボスで開催する総会のことです。
「世界経済フォーラム」とは経済学者クラウス・シュワブ氏が設立したスイスを本部として世界規模で活動を展開する民間ネットワークのことです。
拠点は5つあります。
- サンフランシスコ
- ニューヨーク
- ジュネーブ
- 北京
- 東京
ダボス会議ではなにを話し合っているのか?
ダボス会議では市場原理、自由競争、自由貿易、技術革新の必要性を基調とし、地球環境、国際平和、貧困、金融危機などグローバル経済の諸問題について討議しています。
そして、会議の模様はYouTubeやTwitterを通じて世界に発信されています
ダボス会議にて特に有名なのが世界に影響を与える3大レポートです。
- 国際競争力レポート
- グローバル・ジェンダーギャップ・レポート
- グローバル・リスク・レポート

それぞれどんな内容のレポートなのか解説します!
国際競争力レポート
国際競争力レポートはIMDランキング(企業の力を保つ環境を創出・維持する力)とWEF ランキング(国の生産性のレベルを決定する諸要素)を発表しているレポートです。
IMDランキングは以下の4つの分野から各国・地域の競争力を評価しています。
- 経済状況
- 政府の効率性
- ビジネスの効率性
- インフラ
ちなみに2019年の日本の競争力は30位となり、前年の25位から低下しました。

特にビジネス効率性は4年連続で低下しています。。。
WEF ランキングは以下の 12 の分野から各国・地域の国際競争力を評価しています。
- 制度
- インフラ
- マクロ経済環境
- 健康と初等教育
- 高等教育と訓練
- 財貨(物)市場の効率性
- 労働市場の効率性
- 金融市場の発展
- 技術面の下地
- 市場規模
- ビジネスの洗練度
- イノベーション

ちなみに2019年の日本の国際競争力は6位と検討しました!
しかし労働力の多様性や商標出願件数、国をまたがる共同発明、共同研究など一部指標では低位のものもあります。
グローバル・ジェンダーギャップ・レポート
2006年にスタートし以下の4分野で男女平等の度合いを指数化したジェンダーギャップ指数を発表しているレポートです。
- 経済
- 教育
- 保健
- 政治

この指数は純粋に男女の差だけに着目して評価をしていることが特徴です!
2021年の日本の総合スコアは0.656、順位は156か国中120位(前回は153か国中121位)でした。
前回と比べて、スコア、順位ともに、ほぼ横ばいで、先進国の中で最低レベル、アジア諸国の中で韓国や中国、ASEAN諸国より低い結果となりました。
しかしながらジェンダーギャップ指数の発表以降、国内の企業においても女性管理職の比率の改善を行ったり、男女差がない商品開発が進めたりと少しずつ改善しています。
グローバル・リスク・レポート
経済界を中心に各種業界からリスク分析の専門家が集まり、人類にとって現在、また近い未来に脅威となりうる多種多様なリスクを検討し、それらの格付けや対策をとりまとめ、無償で発表しているレポートです。
特に異常気象や気候変動といった環境問題の観点から読み解くことで、企業の危機管理にも役立つと言われています。

このレポートの内容が特に企業活動にまでにも影響を与えているんです!
「今後10年間で発生する可能性が高いグローバルリスク」トップ10
1位:極端な気象現象
2位:気候変動対策(緩和と適応)の失敗
3位:人為的な環境損害
4位:感染症
5位:生物多様性の喪失と生態系の崩壊
6位:デジタルパワーの集中(偏り)
7位:デジタル不平等
8位:国家間の亀裂・緊張の高まり
9位:サイバーセキュリティの失敗
10位:雇用や生活の危機
「今後10年間で最も影響が大きいグローバルリスク」トップ10
1位:感染症
2位:気候変動対策(緩和と適応)の失敗
3位:大量破壊兵器
4位:生物多様性の喪失と生態系の崩壊
5位:自然資源の危機
6位:人為的な環境損害
7位:雇用や生活の危機
8位:極端な気象現象
9位:債務危機
10位:ITインフラの故障
企業においては、今後もビジネス環境の変化に注意し、自社の持続性の担保、および持続可能な社会の実現に向けた取り組みが求められています。
ダボス会議には誰が参加しているのか?
2019年の参加国は118カ国、出席者は約2800人になりました。
主な参加者は各国の首相、財界リーダー、国際機関のトップ、著名人らです。
2019年は日本からは99人参加しており、前首相の安倍晋三氏、日本銀行総裁の黒田東彦氏、ノーベル賞受賞者の山中伸弥氏や俳優の渡辺謙氏などが参加しました。
ちなみにダボス会議を含めて年間4つの会合が開かれています。
ダボス会議
- 開催地 ダボス
- 世界、地域、産業について話し合う
ニューチャンピオン年次総会
- 開催地 中国
- イノベーションやテクノロジーについて話し合う
グローバル未来委員会
- 開催地 アラブ首長国連邦
- 各業界の専門家が集まって世界が直面する課題にを話し合う
産業戦略会議
- 開催地 さまざま
- 産業戦略責任者が集まって産業界のイノベーションについて話し合う
次回のテーマ
次の総会テーマは以下の通りです。
「グレート・リセット」公正で持続可能な経済や社会の実現
グレート・リセットとはこれまでのさまざまな金融システムや社会経済システムを一旦すべてリセットし最新技術を使って公正で持続可能な経済や社会の実現しようっていう提案です。
そしてこのグレートリセットを実現するために株主の利益を第一に考えて経営する「株主資本主義」ではなく、従業員、取引先、顧客、地域社会といったあらゆるステークホルダーの利益に配慮して経営する「ステークホルダー資本主義」を推し進める方針を出しています。
ダボス会議における日本の立場
実はステークホルダー資本主義が日本に江戸時代からある「三方良し」の精神と似通っているということで注目がされています。

近江商人の「売り手よし、買い手よし、世間よし」のことだね!
三方良しの精神は、ステークホルダー資本主義の考え方と合っており、世界経済フォーラムの創設者であるクラウス・シュワブ氏もその重要性を示唆しています。
最後に
- ダボス会議とは「世界経済フォーラム」が主催する年に一度スイスのダボスで開催する総会のこと
- ダボス会議にて特に有名なのが世界に影響を与える3大レポート
- 国際競争力レポート
- グローバル・ジェンダーギャップ・レポート
- グローバル・リスク・レポート
- 次の総会テーマは「グレート・リセット」公正で持続可能な経済や社会の実現
- ステークホルダー資本主義が日本に江戸時代からある「三方良し」の精神と似通っているということで注目がされている。
今回は経済ニュースで度々登場するダボス会議について解説しました。
世界経済フォーラムの提言や警鐘は国策から企業活動にまでにも影響を与えるためその動向をチェックすると経済の動きも把握することができます。
今後、三方良しに基づいた日本、そして国内企業のグレートリセット実現への経済活動がどのように展開されるのか楽しみです。

それにより新たな投資先も見つかる可能性もありますね!
参考になれば幸いです!
ばいばい!